初めての特許取得

ソフトウェア

さて、

この度、AIに関する発明で特許を取得いたしました!

特許に関する説明は小難しいので置いておいて、出願から特許として認められるまでの経過を記事にしてみようと思います。ほんと、チラシの裏にでも書いておくような話ですが、「特許を取得する」ということが少し特殊な経験に思えたので、記事にしてみることにします。

特許査定が来るまで

出願

特許を取得するには、特許明細を作成する必要があります。特許の内容と何を特許として申請するか(請求項)を記載した書類です。

この明細の書き方が、初めて見る人にとっては特殊な書き方に見えるかもしれません。私がそうでした。文章の構成、書き方、すべて独特に見えました。私はソフトウェアの設計書やプレゼンテーション資料、社外文章などを作成するのは好きで、それなりに得意だと思っていました。
しかしこの独特の特許明細は書ける気がしませんでした・・・。これは素直に専門家(弁理士)にお願いするしかありません。

なんやかんやで特許明細の準備ができると、いよいよ出願です。

出願には、PCで申請ができる特許庁が出している「インターネット出願」なるソフトウェアを使用しました。

正直、このソフトもマニュアルや用語を調べながらではなければ到底使えるものではありません。専門用語ばかりが記載されていて、やりたいことが直感的に操作できるUIではない。せっかく自分のPCから出願ができるように作られたであろうソフトですが、専門家でないと操作は不可能で、そもそもどういった手順で特許出願から特許が権利として認められるかの事務的な流れもすべて理解していないと、UI上の何かを触ることすら不可能でしょう。

(素人は何をしたら良いの全くかわからないUI。)

便利にしたいのか、利権を守りたいのか・・・。恐ろしいソフトウェアの出来栄えでした。これを何億かけて作ったんだろう。。UIのレビューとかほんとにやったんだろうか。一般のソフトウェア会社だと絶対にレビューが通らないであろうUI設計は、この「インターネット出願」に限らず、お国が出すソフトウェアとしてはもう少し考えてほしいですね。これで「ものづくり大国」とホルホルしているお国柄の底が知れます。

出願から最初の返信までの「待ち」

特許出願と同時に「早期審査請求」の申請も行いました。出願して審査請求を行えば半年から1年で結果が出ます。この「早期審査請求」を行うことで、その精査される期間が大幅に短縮され2~3ヶ月ほどで結果が入手できます。

私自身、初めての特許申請でしたし、申請している分野がAI関連と競争の激しい分野であると思われたので、この「早期審査請求」の制度を利用しました。まあ、早く特許を持ちたいという個人的ワクワク感が強かったので、1年も待ってられんwと思うところがほとんどですが。

さて、出願、早期審査請求を行ってから、ワクワクの日々が始まります。

「今日は返信があるだろうか」という楽しみな気分が毎日抑えられません。「インターネット出願」ソフトで毎日・毎日チェックをしてしまいます。特許庁の対応時間の関係で、夜は22時前までしかこのツールでのデータ受信はできません。「早く結果がしりたいな、今日はきてるかな」の繰り返しで毎日チェックするのがルーティーンになりました。

このワクワク感は意外にも楽しい毎日です。一日の終りにワクワクしながらチェックをする。「特許が認められた次の行動はどうしようかな」「拒否されたらどう反論しようかな」と、楽しみが止まりません。

しかし、またこの「インターネット出願」ソフトの愚痴になりますが、このソフトはマイナンバーカードでログインして使用します。そしてなにか特許庁から送られたメッセージがあるかどうかを確認するボタン「発送書類の受取」(いわゆるメーラーでいうと「受信」。そう書けばいいのに。。。)を押した後、何やら仰々しいウインドウが開き、アニメーション付きでプログレスバーも表示されます。

アニメーションは何やらサーバーに問い合わせしているようなアイコンが動き、プログレスバーはなにかデータを受信したのではないかと思わせぶりに動き、ギュンと動いて100%になります。
➡「受取書類はありません」

いや、プログレスバーは何をやってたんやwと思うと、「SSL通信を確立」的なメッセージです。お前、たかがSSL通信するだけでウインドウだしてプログレスバーまで出すんかい。これみよがしに凄いことやってます的な感じ出すなよ。お前SSL初めて使う新人かw と毎日突っ込んでしまします。
毎日毎日、このプログレスバーで「お!何か来た?」と思っていた時間を返してくれw

拒絶理由通知

特許を出願して、特許庁からの返信は2パターンあります。「拒絶理由通知」という、いわゆる”この内容では特許として認められない請求項があります”的なものと、「特許査定」という”あなたの特許の権利を認めます”というもの。

出願してから2ヶ月半、毎日毎日ワクワクしながらチェックを繰り返して、最初に届いたのは「拒絶理由通知」でした。

3つ出願した請求項のうち、1つが既存技術でありその項が特許としては認められないとのことです。

しかし、これは想定内でした。最も特許として認めてほしい請求項の他2つに対しては拒絶理由の記載がありません。

「拒絶理由通知」が届いてからは、その拒絶理由に反論するか、特許の申請内容を修正するかの行動が可能です。私は拒絶理由で指摘された請求項を出願の範囲から除外するという「意見書」を返信しました。
※この「意見書」のフォーマットや内容も少し独特だと思いました。これも正直、専門家でないと作成できないでしょう。

拒絶理由通知で触れられていない請求項は、その時点で特許を否定する理由が無いということです。つまり拒絶理由の原因となった項目を取り除けば、かなりの高い確率で残りの請求項について特許が認められるということです。

この拒絶理由通知に対する意見書を返信してから、おおよそ1.5~2ヶ月程度でその結果が送信されます。

特許査定待ち

意見書をだしてから、またワクワク・ドキドキして毎日「インターネット出願」のソフトを確認するという日々が再開されます。

意見書を出してから、特許を審査する特許庁の役人(審査官)が新たに申請している特許内容と重複する文献などを見つけない限り、ほぼ特許が認められます(特許査定)。ほぼ確実に特許になりそうな手応えはありますが、審査官が何を見つけてくるかはわからないので、特許が認められない可能性も0%ではありません。

とはいえ、この段階で特許が認められないという新たな拒絶理由が来る可能性は10%程度とのことで、気持ち的には「次の特許庁からの連絡で特許が認められる!!!!」という期待感はMAXです。もう毎日MAXのテンションで「インターネット出願」を確認します。

特許庁もお役所なので、業務時間は平日の18時まで。例えば金曜に「インターネット出願」で何も無ければ、月曜日までお預け状態です。その間も待ってる身からすれば、「次の月曜日には返信があるかなw」とワクワクが止まりません。祝日なども同じなので、やたらともったいぶられている感が増してしまいます。
審査官も公務員でサボってるわけではないのは全然わかるのですが、「もったいぶらずにすぐ返事くれよw」と冗談を言ったりもします。

余談:
ちなみにこの「インターネット出願」ですが、このソフトを実行しているPCへリモートデスクトップで接続して使用しようとすると、アプリケーションエラーが発生します。通常のエラー処理ではなく、アプリケーションエラーとはソフト実装側のミスで、ソフトウェア開発においては重大な品質問題となる項目です。リモートの接続を許可しないなら、正しい処理でエラー処理を実装すべきです。まったく、、いくら予算を使って作ったソフトなのか・・・。すこし呆れてしまいます。

特許査定

待つこと1.5ヶ月。ついに「特許査定」を受信します。

もうテンションはバク上がりですwww

しかし、この時点ではまだ特許権は認められていません。特許を保持する期間に応じた費用を特許庁に納付し、それが受理されてから初めて特許権が認められます。どんだけ焦らすんw
この手続きもまあ複雑で、納付にも専用のフォーマットの文書を送付する必要があります。ボタン一個でPayPayで払わせてくれればいいのに。どこの利権を守ってその手順を残しているかが恐ろしく疑問です。。。オンライン決済の唯一の方法がペイジーのみでした。ペイジーに天下りしたお偉いさんでもいるのかな。

とはいえ、手続きと費用の振込みを終え、あとは権利化されたという通知を待つのみです。流石にここで、「んーーー、やっぱりダメーww」とかいわれたらキレそうですが、そういうことは無いらしいですw

やっぱりほしい「証明書」

特許が認められると、それを示す証明書(賞状みたいな紙)を入手できます。

これは数年前に制度が変わって、現在ではPDFで送られて来るそうです。希望する人には「有料で」紙の証明書を発行します。とのことのようです。

何でも、大きな会社で特許をバンバン取得している場合は「特許証は要りません」という場合がほとんどのこと。なので、通常は紙の証明書を発行せずにPDFで送るらしいです。

・・・・いやいやw標準を「証明書いらない人」に合わせるなよwwwどこ目線だよw

と激しく思います。特に私の場合、初めての特許取得です。そりゃ証明書は手にしたいし、なんなら額装して飾りたいし、自慢したいし!!!
普通、「希望する人には証明書はPDF送付のみとします」ならわかる。なんでデフォルトがPDF送付だけなんだよ。あと、せっかく有料にするんならYoutubeの盾みたいなも作ってよ。

んで、この「特許査定」を受け取って、思ったことが1つ。

「拒絶の理由を発見しないから、特許査定をします。」

なんだよ、「あぁ、、、まあ、だめな理由もないし、良いんじゃない。良しとしとくわ。ほれ。」的な文章。

「特許となる請求項のため、特許と認定します。」でよくない?何その「悪い理由がないから良しとする」的な文章。全然うれしくないんだけど。
海外だと、「あなたの出願の〇〇などはとても新しいため、特許として認めます」的な前向きな文章が来るらしいですが、特許庁ももう少し文面を考えろよ。今のままでもちょっと日本語おかしいし。「発見しないから」ってなんだw。

って、これも理由があるそうです。「拒絶理由がない」という理由で特許を認める形にしないと、査定した側の責任が曖昧になるため、あえて「審査官が見た範囲で見つからない」というその文言を記録しておくという側面があるとのこと。

いや、、そんなお前ん所の都合を高らかに文字にして送ってくるなしw、しらんしww。保険かけたものをこっちに見せる意味ある?どうせ巨大でもう手に負えないExcelリストとかで管理してるんだろうから、そこにでも書いといてわざわざ言うことじゃないでしょwwとモヤモヤします。

特許法で特許になる項目は下記の定義があるようです。
(1)特許法上の発明であること(発明と特許権参照)
(2)産業上利用することができる発明であること
(3)新規性があること
(4)進歩性があること
(5)最先の出願であること
(6)拡大された先願の範囲に該当しないこと
(7)公序良俗に反しないこと
(8)条約に反しないこと

この中の2,3個でも「〇〇の内容が認められたため、特許とします」とか書いてくれればこっちもテンション上がるのに。

みなさんでイオンの食品売り場のカスタマーサポートで1年ぐらい修行して来ればいいのに。

今回の経験を通じて

私は社会人になってからしばらくはSEとして産業業界向けに働いていました。その後、しばらくプログラミングからは離れていましたが、ここ1年で再び初めてみることにして、今回の発明が出来上がりました。

特許申請は初めてで、技術者として自身の発明内容で特許を取ることには憧れがありました。それがついに実現したことは、大変貴重な経験で自身のモチベーションの向上にも繋がりました。

特許査定が届くまでのワクワクして返信がないかをチェックする日々、取得してからはその特許でどういった活動をしていくか、私もいい歳ですが「新しいキャリアが自分で線路を引いて作れるかもしれない」という可能性を感じています。

SEだった時は、「特許は如何に小難しいことを実現したか」でしか取得できないと思っていました。それが特許出願をしなかった大きな理由です。しかしこの考えを大きく変えることになったのが、あるゲームに関する特許のネットニュースを見たことです。その特許は「キャラクターが鳥に乗って移動する」というものでした。

「え!!!これが特許になるの???ゲームでめっちゃ今までみたけど!!」

これにより、別に小難しいロジックを実装することが特許と思っていた”タガ”が外れました。まず申請してみよう。駄目だったら駄目だった内容をみて、特許を取るのはどういう感じか試してみよう と思ったのが転機です。

特許査定は味気ない文章で、特許庁の対応も若干塩対応気味で「もう少し褒めてw」と思うかもしれませんが、特許に対する敷居はそれほど高く無いように思います。特に自身で創作活動をされて、自身で特許に対する壁を設定されている方は、一度、申請を試してみてはどうでしょう。

技術者として自分に誇りが持てるきっかけになるかもしれません👌✨。

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