日本では技術者は軽視されている、待遇が悪いから海外へ流れていく。
そういう話はもう何年も前から言われていました。特に高級言語、IT系やWeb系の技術者が海外へ移動する実例はいくつも見かけました。電機メーカーや半導体装置メーカーの機械設計者も同じですね。
では、「軽視されている」というのはどういう状況でしょうか。
それが目に見えるのは報酬という待遇だと思います。
報酬が期待できないということは、その技術者を評価する評価者に問題がある可能性があります。
評価者が相応の評価をしなければ報酬は生まれません。非効率に長時間残業をしている人は働いている人に見えるかもしれません。技術者が習得した技術で効率化が図られても、その効果を理解できなければ、ただ長時間働いていない「だらけもの」に見えるかもしれません。
非効率に長時間残業をすることは、近年、是正される方向に社会が向かっています。結果的にそういう長時間残業を評価する「結果」は減るかもしれません。
しかし問題は、技術の効率性を理解できない評価者がいる以上、影の残業や非効率な長時間作業が評価される状況は残ります。
ここまでは愚痴です。
では、一般的にもう擦れた技術ですが、先にも記載したオブジェクト指向の利点を例にします。
「プログラムの機能を部品として管理するので、他への影響がすくなく、改造・改変が大幅に効率化できます」
というごく一般的なオブジェクト指向の利点をこの言葉だけでどれだけの評価者が理解し、その恩恵を感じ取れるでしょうか。
かつては(今もあるかもしれませんが)、プログラミングのコードを精査して潜在する問題を検出する検査ツールも有りました。そのツールを使用し、先人が作成したコードに3万件以上のエラーが検出された例があります。
実際に、オブジェクト指向の「隠蔽」という機能を使用し、このすべてのエラーを改修した結果、予期せぬ不具合は「ゼロ」になり、以後のプログラム改修は機能ごとに個人分担が出来るようになりました。
こういった技術的に新しい技術や方法を取り入れた効率化は、
「実際に体験した人しかわからない」その上に、「新しい技術を習得しようとしない現場では理解する意識が非常に低い」という周囲の環境や評価者の状況にあります。
そのために時には新しい技術は特異と見られ、「なかよし」評価の一つに加えられず効率化による評価の恩恵を受けることが出来ません。
これは技術に限った話ではありません。
業務を文書化し、共有し、後任を育成し、その手順を確立して効率化を測ったとしても、それの成果がわからない組織では無駄な作業でしかありません。
(これは成果のアピールの話ではなくて基本的な業務効率化の手順が理解できない人への皮肉です)
現状で技術者の評価を向上させるには、「一般的な資格」を取得する以外に無いかと思います。
これは特に製造業に関してですが、ごく古い技術や様式しか評価できない評価者は、一般的な「資格」と言われる物に過敏に評価を示す人がいます。
つまり、評価する頭を他人に預けるという理論ですね。
正直、そういった環境で新しい知識を身に着けようとし、評価されないジレンマに悩む時は、すぐに別の環境へチャレンジしたほうが、自身のスキルアップにも繋がります。
無駄に日本のロートルや、評価できない環境に付き合うスキルを身につける必要は無いでしょう。





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